イタチの贈り物

イタチの悪戯好き

昨年秋から住み始めた憩いの家は、大自然の中に建っており、はじめは草むらの中を掻き分け、ヘビに遭遇しながら、玄関まで辿り着いたものでした。

扉の前には、ちいさなフンが落ちていて、「猫?かな」と思っていましたら、後でイタチのものだとわかりました。

夜な夜なイタチはやってきて、屋根裏を走り回ります。

居なくなったと、安心していましたら、またこの秋にやってきたので、とうとうイタチ駆除を考えまして、専門の方にきていただきました。

ヒーロー

「こんにちは~!」と元気よく現れたのは、正義の味方みたいなお兄さんでした。綺麗なキラキラした目をしていて、自然の中に融けこんで見えました。

ご本人も少し気になさっていましたが、体重が増えたために屋根裏には上がれないとのこと(*´Д`)

それはそうと、イタチの侵入口をすぐに見つけていただき、応急措置をし、罠も仕掛けていただきました。

「大変なお仕事ですよね、有難いです」と言うと、「楽しいですよ~」と明るく笑って、テンション高い(≧▽≦)のです。

何度も罠を確認にきていただきましたが、イタチは賢いらしく警戒心も強いそうで、危険を察知したのか、来なくなってしまいました。

随分待って、やはりもう来ないので、侵入口を閉鎖する工事を頼みました。

話好きの魔法使い

本人の留守中に大工さんに工事をしていただいて、また留守中にその正義の味方みたいなイタチのお兄さんが、罠を撤去に来られ、「メインの侵入口がふさがっていません」と、連絡をいただきました。

うーむ。

不安にしていると、イタチがやってきて、また天井裏を走り回るのでした・・・。ひとしきり走り回った後、出口が塞がれていたので出にくそうにバタバタして去りました。

静まり返った真夜中の1時過ぎのことでした。

そして、大工さんの工事に立ち会うことにして、私も向かいまして・・・大工さんが、これまた魔法使いみたいな人でした。

別の侵入口を説明すると、「これなら10分で終わりますよ~」とトントントンとあっという間に工事が終わりました。

仕事の方は、丁寧で上等な出来具合。

大工さんは、ゼロから何かを作ることができて、魔法使いのように見えました(^-^)

凄い!と話をしまして、蟻が住んでいると思われる外壁の板を見てもらいました。すると、ちょうど近くの工事で沢山板があって防腐処理もしてあるから、それで直してくれるということでした。

「愛想がいいから、サービスしとくよ!」って\(^o^)/

蟻は冬眠中で巣に戻りいなかったそうで、これも10分もあればすぐにできますよ、とおっしゃいました。

「一度家に帰るから、ついでに畑の野菜も何か持ってくる」って、自然の中の住人達は、屋久島で出会った人達のように、とても親切です。

工事は終わり、イタチの侵入口を塞いで、外壁の板を新しくしていただけて、ほっと一安心です。

その大工さんに、この家は直すところがほとんどない、と言ってもらい、あと20年はもちますとお墨付きももらえました。

あちこち補修が必要と考えていたので、うれしかったです。

話好きの魔法使いのような、とても器用な大工さんのお話でした。

トレッキング

そのヒーローみたいなお兄さんは、私の靴に着目され、「トレッキングシューズですか」とおっしゃいました。

屋久島登山の話をしまして、「とてもおススメですよ~」「湧き水が最高に美味しいですよ!」と言いましたら、その話の影響で、しばらく留守だと思ったら、九重山へ登山に行かれたということでした。

「イタチが捕まらなかったので、代金は戴きません」とおっしゃるので、私も仲介業者さんも困りまして・・でもガンとして受け取らない方で・・・うーむ、一本筋が通った職人気質か、凄いプロ意識なんだと考えました。

それでも、私もなかなか頑固な性格で・・お礼と屋久島の水をお渡ししましたら、お金は返されまして・・・逆に登山土産をいただきました。

なんだか、こうも屋久島にしてもここの人達にしても、善意のかたまりのような人達で・・ありがたいとおもいました。

登山土産は、湯布院の極旨黄金柚子こしょうで、めっちゃ辛くてめっちゃ美味しかったです。何にでも合うので重宝しています。

そして、うちの庭を見ると、目を輝かせて「探索したくなりますね」とおっしゃいまして、私もまた歩いてみようかしら・・・(*^▽^*)とおもうのでした。秋から春にかけては、虫刺されの被害もないので、いつかトライしてみようと考えております。

ただし、庭を少し整理しないと、ナガバモミジイチゴ等の棘のある植物がそこいら一面に蔓延っており、歩くのに無傷ではいられないでしょうね・・・(^-^;

もうイタチはでなくなったので、二度とお世話になることはないとおもうのですが、ほんとうに正義の味方みたいな人でした。

「おかげ様で、ここへ来てから豊かな気持ちになることができて感謝しています」とお伝えしましたら、「仕事冥利に尽きます」とおっしゃいました。

イタチの贈り物

このような出来事があってから、更に自分を顧みるようになりました。

イタチの罠を仕掛けるときに、落ちてきたゴミが付着した夏布団を捨てようとおもった私に、「勿体ない!外で叩いて干したら使えます。お天気がいいので、干してください!」と言われまして、コロナ禍で?都会病で?細菌やウイルスに神経質になりすぎていたと気付くことができました。

プロがおっしゃるには、屋根裏を覗いた時に、痒くならなかったので、大丈夫ですという事でした。それでも、お願いすると最後に綺麗に天井裏を清掃していただけました。

その掃除が凄く丁寧だったので、感動しました。仕事に魂が入ってる・・と思いました(*_ _)

また、時々物を捨てようとする時と、新たに増やそうとする時に、本当にそれで良いかのシンキングタイムを持ちます(^^♪

そして、大工さんには、あちこち直そうと思っていますと言うと、直さなくていい、ペンキなら自分で塗ればいいと言われまして・・やる前からできないと思い込んでいる自分に気付きました。

それに、無駄な費用を使うのが都会の人間かもしれないな、と気付きました。外見とか、世間体とか、気になって修理する、という具合に・・・(^-^;

イタチの贈り物とは、このような心境になれたということと、私も侵入口を探す時に転んで土塗れになったり、手に棘が刺さって痛い思いをしましたが、イタチ達動物は皆当たり前に毎日素足で土塗れになっていて、人間は靴を履いて間接的に自然に触れるだけですが、時には素手で土を触ったり草木に触れることの心地よさを、動物たちと同じように味わいたいと思いました(⋈◍>◡<◍)。✧♡